素足のトラブル辞典

足に起こるトラブルには、皮膚、骨、爪などに発症する様々な症状と原因があります。ここでは、各専門家の監修により、トラブルの主な症状と原因、予防法をご紹介しています。フットケアに関する正しい知識を身に着け、まずはお悩みのトラブルについてできる予防法から試してみませんか？

 

素足のトラブル辞典一覧

がさつき（ひびわれ）

足の角質の滞留によって、"がさつき"は起こります。歩く時に刺激を受けやすいかかと部分や、ヒール靴などによって重心が偏りがちな前足部（指の付け根の下辺り）は特にがさつきがちです。がさつきをそのままにしていると、筋状や鱗状の筋やひびが入り、そこからひび割れてしまい、歩行に痛みを伴うこともあります。

水虫（爪水虫）

水虫は、白癬菌というカビ（真菌）の一種が皮膚に棲みつくことで起こる感染症です。足の指の間の皮がむけたり、ただれたりする趾間型、土踏まずや足の指の付け根に近い部分に水疱ができる小水疱型、そして足の裏全体、特にかかとの裏の角質が厚くなり、皮がむけたりヒビが入ったりする角質増殖型の3種類があります。

外反母趾

外反母趾とは、足の親指が小指側にくの字に曲がってしまっている状態のこと。今日では日本人女性の３人に１人が外反母趾といわれるくらい、一般的にみられる足のトラブルの１つです。症状が進むと、歩くだけで痛むようになり、いずれ足首やひざの痛み、腰痛、肩こり、頭痛などを併発することもあります。

タコ・ウオノメ

タコやウオノメは、靴などによる皮膚への圧力が部分的に集中することが原因で、皮膚の一部の角質が増殖し、厚くなったものです。タコの場合は、圧力がかかった部分の角質層が分厚くなり、硬く盛り上がっていきます。ウオノメの場合、硬くなった角質部の中央に芯のようなものができるため、体重をかけた時に皮膚にくいこんで、痛みを伴うことがあります。

内反小趾

内反小趾とは、足の小指が親指側に曲がり、小指の付け根（第5中足骨頭部）が外側に出っ張ってしまう状態のこと。仕立て屋（Tailor）があぐらを組んで作業することで小指の付け根にタコができることから、欧米では"Tailor's Bunion"とも呼ばれています。

巻爪・陥入爪

巻爪とは、爪の両脇が巻いている状態のこと。また、爪の角が組織に食い込んで炎症を引き起こした状態を陥入爪（かんにゅうそう）と呼び、靴があたったり、歩くたびに痛みを伴うのが一般的です。