溜まった角質が足の健康をおびやかす
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足のニオイは角質の中で育つ
足裏に過剰に角質がたまった状態では、さまざまなトラブルが生じる可能性があります。まずはニオイ。
通気性の悪い革靴やブーツなどを長時間履いていると、ムレていやなニオイが生じることがあります。
もともと足は常に軽く汗をかいていますが、汗そのものがにおうわけではありません。
靴という密閉環境の中で汗をかくことで、ムレて足裏の角質がふやけ、雑菌が繁殖することでニオイが発生するのです。
つまり、ニオイは溜まった角質の中で育っていることになります。 -
溜まった角質は水虫の温床にも
水虫は「白癬菌」(はくせんきん)というカビの一種が繁殖することで起こる病気。
この白癬菌は、ケラチンたんぱく質を好んで栄養源にする性質をもっています。角質はケラチンからできているため、角質が溜まっているということは、水虫のかっこうのエサを与えることになります。
また、たまった角質は、菌が中に入り込んで増殖しやすい環境へとなってしまいます。 -
全身の血行を促す
足のポンプ機能にも悪影響足裏は3つのアーチで支えられていて、このアーチが上下することがポンプとして機能し、「第二の心臓」として全身の血液循環をサポートしています。
足裏の角質が固いと皮膚自体の弾力がなくなるので、ポンプ機能が弱くなってしまいます。
血液が十分にからだを循環していないと、からだの健康や肌の状態にもよくない影響があります。
そういう意味でも、足裏の角質を日ごろからケアして柔らかくしておくのは大切なことなのです。