女性の足もとのファッションの変化
1996 | アムラー(安室奈美恵のファッションをまねた若い女性)が急増。 夏にストッキングをはかない「ナマ足」が若い女性の間で流行。 |
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1997 | 伸縮性のある素材で足にぴったりフィットするストレッチブーツが大流行。 | |
2000 | 昨年までの厚底靴にかわり、ミュールがブームとなる。 足元のオシャレとしては、網タイツや柄タイツ、カラータイルなどがファッションアイテムとして見直される。 |
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2003 | スカートスタイルが復活。 ミニスカートと相性のいい膝上丈のニーハイブーツや、レッグウォーマーなども注目された。 |
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2004 | 鼻緒が付いた草履型のサンダル「トング」が注目され、 ラインストーンや貝をあしらったものなど種類も豊富に。 |
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2005 | 夏のサンダルで注目されたのは、靴底全体が地面に接する「ウェッジソール」や、 キラキラ輝く飾りの「ジュエルサンダル」。 |
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2007 | 「レギンス」ブームが到来し、足元のおしゃれのバリエーションが増えた。 また、主婦層を中心に「クロックス」が爆発的ヒット。 |
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2008 | 一見革のブーツに見えるゴム製の「レインブーツ」が若い女性の間で流行。 | |
2012 | 素肌色のプレーンストッキングが人気を呼ぶとともにタトゥーを入れているように見える 柄付きのストッキング「タトゥストッキング」が流行となった。 |
出典:電通「広告景気年表」
90年代後半に「ナマ足」、2000年以降はミュールが定着
いまでこそ違和感なく受け入れられている「ナマ足」(素足でパンプスやサンダル、ミュールなどを履くスタイル)ですが、これが流行しはじめたのは10数年前、1996年ごろのこと。それまでは、たとえば肌の露出度の高い「ボディコン」スタイルでも、ストッキングを履くのが常識でした。1995年ごろから「カジュアルフライデー」を採用する企業が増えてきたことなど、オフィスでの服装がカジュアル化する方向にあったことも、ナマ足ブームを助けていたのかもしれません。
2000年代には「厚底ブーツ」や「ミュール」が一大ブームに!
若い女性に絶大な人気を博した安室奈美恵さんのファッションに倣い、厚底のストレッチブーツが大流行。 その重厚感の反動か、2000年にはつっかけ型のサンダル「ミュール」がブームとなりました。 以降、トングサンダルやウェッジソール、ジュエルサンダルなどのシーズンごとの流行がありながらも、素足の露出度が高い、サンダルスタイルは夏の定番になっていったのです。
いまや足裏は「見られるもの」。フットケア需要も高まる
ストッキングから解放され、ミュールやサンダルで日常をすごす機会が増えた女性の足裏は、15年前と比べれば、はるかに人目につきやすいものとなりました。それに伴いフットケアのニーズも高まってきたといえます。おりしも、ドイツ式のフスフレーゲが日本に紹介されたのは1990年、日本で初めてリフレクソロジーの学校が開校したのは1996年。このころから、足裏のケアに対する、人々の興味やニーズが高まってきたといえるのではないでしょうか。いまや女性たちにとって、足裏は隠すものではなく見せるもの。フットケアが行き届いているかどうかが、その人のオシャレ度や美しさに大きな影響を与える時代になっているといえます。